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人とかぶらない自由研究って?小学5年生・6年生での研究テーマの選び方のコツ

夏休みの宿題で頭を悩ませる宿題No.1の自由研究。

特に中学校受験や塾の夏期講習、運動クラブなどに通っている子だと、

「そんなのゆっくりやっている時間なんてない」とか、

「何から手を付けたらいいかわからない」といった

5年生・6年生も多いことでしょう。

そして「どうせやるなら、人とかぶらない自由研究をしたい」と思うことも多いはず。

そこで今回は「自由研究のテーマ」の決め方の一例を紹介!

自分なりの「人とかぶらない自由研究のテーマ」を決めるご参考になればと思います。

「自由研究」では何をすればいいの?

「自由」と書かれていると、

ついつい「研究するのも自由」と思ってサボってしまい、

夏休みの終わるころになって慌ててテーマを探すケースもありますが、

「自由」とされているのはあくまでも「テーマ」についてです。

「自由研究」というと、ついつい理科の実験や、工作、

SDGsや環境問題などのトレンドの問題を取り上げがちですが、

その根っこには「国語・算数・理科・社会などの教科の垣根を越えて、

普段の学習で学んだ知識や技術を組み合わせて、学習を深める」点があります。

そのため、他の人と同じ「テーマ」でも切り口が違えば

他の人とかぶっているようには見えずにすむ一方、

単に人とは違う「テーマ」でやっても学習が深まっていなければ

「自由研究」としてはいまいちになってしまうというわけです。

実際、「自由研究プログラム|グローベル賞」の過去受賞作を見ると、

似たようなテーマを研究している子が多いです。

しかし、受賞作品の中身を読んでみると、

同じ鳥の研究でも「尾羽根の長さ」だったり、

「食性」だったり、「鳥が棲んでいる地域性」だったり、

切り口を変えて丁寧に考察し、レポートにまとめています。

すなわち「人とかぶらない自由研究」は「テーマがかぶらない」ことが重要ではなく、

「仮説の立て方」や「結果を出すまでのアプローチ方法や検証方法(実験・観察・資料収集等)」と、

それらを受けての「考察(どう考えたか)」が重要だということです。

自由研究は小学校5・6年生だとどんなテーマがいいの?

「自由研究」と検索すると、

  • 理科
  • 社会
  • 工作
  • 実験
  • 観察

といった分野について紹介されることが多いですが、

「テーマ」に関していえば、何もそこに固執する必要はありません。

国語が好きなら国語のこと、算数が好きなら算数のこと、

サッカーが好きならサッカーのこと、

ゲームが好きならゲームのことを研究して、

きちんとレポートにまとめればいいのです。

またテーマの内容も「普段の学習の延長上」にあるものや、

「普段の生活の延長上」にあるもので問題ありません。

そのため、研究テーマに困ったら、

普段使っている教科書の中から興味のあるものや、

普段熱中しているものをベースに研究テーマを考えてみましょう。

以下、一例として”理科、社会、工作、実験、観察”以外のテーマをご紹介します。

国語にちなんだ自由研究

熟語の成り立ち

同じ意味を重ねているもの/反対の意味を重ねているもの/修飾をしているもの

など、

様々な種類の熟語を調べてみて、どういう使い方が多いのかを調べてみる

慣用句

「火花を散らす」などの慣用句について、

新聞やニュース・YOUTUBEの動画など、時事の内容から抜き出してみて、

慣用句の文章内での使われ方を調べてみる

和語・漢語・外来語

歌詞から和語・漢語・外来語などを抜き出してみて、

ジャンル別にどういう傾向があるのか調べてみたり、

どこの外来語が多いのかを調べたりして言葉の理解を深める

同音異義語

間違いやすい同音異義語について調べてみたり、

使い分けの仕方についてまとめてみたり、

間違えないで覚える方法をまとめてみる

算数にちなんだ自由研究

一億をこえる数

億以上の単位について調べてみたり、

実際にはどんなシーンで使われているのか(天文学など)を調べたりする。

また、10のべき乗(累乗)で考えてみたり、

効率の良い計算方法を考えてみる

がい算・面積

国土面積など、

算数で習った知識だけではすぐに計算できない面積について、

計算の仕方を研究したり、地図から面積を求める方法について調べてみる

合同な図形

大きさの違う合同な図形が、

実際の生活だとどういうシーンで使われているのかや、

拡大・縮小を使っている画像技術について調べる

図画工作・音楽にちなんだ自由研究

色の三原色や色相環

光の三原色(RGB)と色料の三原色(CMYK)の違いについてまとめ、

印刷物やデジタル機器の色の出し方の違いを調べたり、まとめたりする

美術史と音楽史の関係性

バロック・ゴシック・古典主義・ロマン主義など、

美術史と音楽史は密接に関係していることをまとめたり、

色の三原色と和音などの相関性などを調べてみたりする

家庭科にちなんだ自由研究

ゆで野菜をつくる

塩水の濃度や、お湯の温度、素材の大きさなどで最適なものを探る

料理好きな子には楽しんでできそうですよね♪

体育にちなんだ自由研究

ボール運動と力学

ボールを打つ位置、蹴る位置など、

ボールに効率よくエネルギーを伝える方法について調べたり、

自分の好きな野球選手・サッカー選手の動きを調べたりする

スポーツ好きの子はぜひ^^

プログラミング教育にちなんだ自由研究

ノンコードでアプリを作成

「あったらいいな」と思うアプリを自分自身で作成してみて、

工夫した点、改良した点などをまとめる

ストップモーションアニメ動画作成

コマ取りとアニメーション作品の関係性を知り、

どのように動きを見せたら、

よりイメージ通りの映像ができるかについて試行錯誤した内容をまとめてみる

道徳にちなんだ自由研究

LBGTQ、ジェンダー論

各国の取り組みだけでなく、

身近な各官公庁や企業での取り組みなどを調べてみたりして、

多様性あふれる人の人権問題について内容をまとめてみる

学校で習っていることをきっかけに考えるのが難しければ、

上記以外にも、日頃の趣味や熱中しているものから研究しても構いません。

「理科や社会の内容に紐づけて考えるのは苦手」だと言う場合は、

他の教科で深堀しやすいテーマを考えてみたり、

今まで習ってきた内容や、普段の生活の中で

「なぜだろう?」とか

「もうちょっと調べてみたいな」と

感じていることをまとめればいいのです(ゝω・´)b

また、どうしても今年の研究テーマが決まらないといったケースであれば、

4年生の時など以前研究した内容を、

もう一度、5年生・6年生なりに調べ直したり、まとめ直したりして、

追加研究としてまとめてみるのも一つの方法です。

長い時間をかけたり、何度も同じテーマにトライすることで、

一年目よりも二年目、二年目よりも三年目と、

考えを深めていくことができます。

テーマは決まったけれどどうやってまとめたらいいの?

さて、自由研究は「テーマを決めたら、それで終わり」ではありません。

むしろ、大切なのは「テーマ以外」の部分だったりします。

というのも、自由研究はその名の通り「研究」です。

そして「研究」には「テーマ」の他にも、大きく分けて四つの要素が必要です。

  • 動機:なんで研究しようと思ったのか?
  • 仮説:どういう結果が得られると予測されるのか?
  • 結果:どういう結果になったのか?
  • 考察:仮説と結果からどのような考えが導き出せるのか?

また、上記の裏付けになる成果物として

「調べたデータ」や「グラフ・表」といった調査結果や実験結果のデータを付けたり、

参考にした出版物の情報を添えたりすることになります。

すなわち、作ったら作りっぱなし、

データを集めたらデータを集めっぱなしではだめで、

「今までの学習を組み合わせたり、複数の情報を組み合わせたりして、

いかに論理的に文章や図で説明するか?」

ということも大切になってくるというわけです。

普段、こうしたレポートとまとめ慣れている場合はいいですが、

この時期にしかレポート提出に慣れていない場合には、

いったん「付箋」や「メモ帳」に、

  • 動機の部分
  • 仮説の部分
  • 結果の部分

などと細切れに書き出してみてから、

動機⇒仮説⇒結果⇒考察という順で

フォーマットにまとめていくのがおすすめです。

人とかぶらない自由研究って? 小学5年生・6年生での研究テーマの選び方のコツ さいごに

さて、ここまで「人とかぶらない自由研究」について

ご紹介をしてみましたがいかがでしたでしょうか?

今回は敢えて「理科」「社会」「工作」「実験」「観察」以外の内容で、

小学5・6年生におすすめな研究テーマの一例を挙げてみました。

分かりやすいように「国語」「算数」とカテゴライズしましたが、

ご紹介したテーマは、

「外来語をきっかけに諸外国とのつながりを研究すること」につながったり、

「算数の1億以上の数字を調べていったら、

スーパーコンピュータや理科の天文の数字で使われていること」につながったりと、

教科を横断した研究テーマは身の回りにあふれています。

また、たとえ去年と同じ研究テーマであったり、

他の人と同じ研究テーマであったりしても、

切り口を変えて考察したり再検証したりすれば、

それもまた「人とはかぶらない自由研究」になります。

いくつも仮説を立ててみたり、

結果を受けて違うパターンの考察をしてみたりすることで、

より学習が深まり、新たな発見につながりますので、

試してみてくださいね。

ぜひ、この夏休みを使って

「人とはかぶらない自由研究」を考える一助にしていただけますと幸いです^^

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