高度も知名度も日本一である富士山。
登山すれば素晴らしい眺めや達成感が得られること間違いなしです。
「せっかく日本にいるのだし、いつか富士山に登ってみたい!」
と思っている人もいるのではないでしょうか。
そんな時に気を付けておきたいのが、富士山を登る時期です。
富士山には、基本的に山開きの期間(登山道が開通している期間)が定められています。
特に初心者は、万全の準備をしておいた上でその期間内にチャレンジすることをおすすめします。
期間外に富士山を登る場合、様々な危険やリスクが伴います。
ということで、山開きの時期や期間外に登山することの危険性などをしっかり押さえて、
富士山登山を楽しんでくださいね!
富士山の山開きはいつからいつまで?
まず押さえておきたいのが、富士山には登るためには、
ルートが4つあるということです。
具体的には、
- 山梨県側から登る吉田ルート
- 静岡県側から登る須走ルート
- 御殿場ルート
- 富士宮ルート
です(`・ω・´)+ドヤァ
富士山の登山ルートが4つあると押さえたところで、
富士山の開山時期はそのルートによって異なってきます。
2023年の場合、
吉田ルートに関しては7月1日(土)から9月10日(日)までが開山期間です。
残りの須走・御殿場・富士宮ルートに関しては7月10日から9月10日(日)までとなっています。
ルートによって期間が若干異なっているため、
富士山に登りたいと考えている人は自分が登りたいルートを検討した上で、
間違えないように注意する必要がありますね!
また、富士山の登山道などの開通日や閉鎖日は、
残雪状況や天候により変更となる可能性があるため、
そちらについても留意しておくといいですよ^^
富士山の山開きの期間外で登山するのは危険?
では、どうして山開きの期間外で登山するのが危険だと言われているのか?
ここからは、その危険性について詳しく見ていきましょう。
まずなんと言っても警戒すべきなのが、その「寒さ」です。
遠くからでも積雪している様子がうかがえるように、
山開き期間が終わった後の富士山は一気に気温が下がり、特に冬場は風速30メートル、
気温は-30℃になることもあると気象庁のデータにて明らかになっています。
このような気象の影響で、斜面は凍結により大変滑りやすくなり、
また強風に煽られたりすることで転倒したり滑落したりする危険性がとても高いのです。
加えて、富士山などの高い山は天候がすぐ変わってしまうため、
その時その時で最適な対処法をとるのも難しい状態となります。
また、4つのルートからなる登山道は閉山中には通行止めとなります。
登山道閉鎖に伴い、トイレや山小屋も閉鎖されてしまいます。
これらが閉鎖されるということは、食料や水の調達や自分の排泄物の管理、
休憩場所の確保などは全て自身で行わなければなりません。
このような状況では、何か事故などがあった場合に重大な事態に発展してしまう、
なんてことも少なくありませんし、
何かあったときに、天候によっては救助隊がすぐには出動できない恐れもあります。
ここまで、山開き期間外の富士山登山に伴う危険性について説明してきましたが、
実は冬などに登山することは、登山計画書を提出し、
念入りに準備をすれば法的には規制されていません。
ただし、やはり上記のような様々な危険やリスクが伴うため、
経験豊富で知識もあるはずの登山者が事故により死亡するケースが発生しているのも事実です。
初心者であったり、冬山に慣れていなかったり、体力や知識に自信がない場合は、
山開き中の富士山にチャレンジすることからまずはおすすめします!
富士山の山開き2023年はいつからいつまで?期間外はNG? さいごに
富士山の山開き期間について、
- 2023年は7月頃から9月頃まで山開きしているが、
ルートによって異なっており、また天候や現地の状況について前後する場合があるので、
念入りなチェックが必要! - 山開きしていない期間は、天候が大変厳しい状態である上、
登山道閉鎖により施設が使えなかったり安全確保が難しくなってしまったりして、
登山のベテランでも難易度が高い!
事故などは、「自分なら大丈夫だろう」という過信や慢心から起こってしまうこともあります。
富士山を登る場合は、しっかりと計画や準備をした上で、
身の丈にあった安全な登山をするように心がけておきましょう。